埼玉新聞

 

情報量が多い!盛りだくさんの「お寺プロレス」 僧侶でレスラーの雫さんと越谷署が連携、防犯など呼び掛け

  • レスラーの寸劇が行われたお寺プロレス=2日午後、埼玉県越谷市大泊

    レスラーの寸劇が行われたお寺プロレス=2日午後、埼玉県越谷市大泊

  • レスラーの寸劇が行われたお寺プロレス=2日午後、埼玉県越谷市大泊

 埼玉県越谷市大泊の安国寺で2日、境内にリングを設けてプロレスを実施する「お寺プロレス」が行われた。レスラーが寸劇で特殊詐欺の対策や護身術を披露した。

 主催は同市出身のプロレスラーで僧侶の雫有希さん(37)。越谷警察署が協力した。雫さんは心理カウンセラーの肩書を持ち、越谷警察署の「スマイルアドバイザー」を務めている。

 前半は警察署員とレスラーによる防犯キャンペーン。「特殊詐欺から市民を守れ」をテーマの寸劇では、レスラーがリング上で犯人役にふんして特殊詐欺の犯行手口を紹介。その後は署員が、対処法や注意点を説明し「警察署員や市役所職員をかたる他人にカードや現金を絶対に渡さないで」などと呼びかけた。

 そのほかに、店でけんかが起きた時の対処法や護身術についての寸劇も行われた。

 後半は参加レスラーによるエキシビションマッチ。青空の下で行われる迫力満点の試合に、観衆は大きな拍手を送っていた。

 雫さんは「越谷市は特殊詐欺被害の認知件数が県内ワーストと聞いている。このイベントを通じて対策を学び、大切な人を守ってほしい」と呼びかけていた。

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