<新型コロナ>5人死亡、243人感染 7日連続で200人以上 さいたまの施設の3人、陰性判定後に発症
埼玉県などは4日、新型コロナウイルス感染者を新たに243人確認し、70~80代の男女5人が死亡したと発表した。月曜日としては過去最多の感染者で、7日連続で200人以上となった。感染者の内訳は、県発表が155人、さいたま市50人、川口市20人、川越市7人、越谷市11人。
これまでに確認された感染者は1万5180人(チャーター便帰国者含む)、死者は220人(4日午後7時現在)。
3日午後9時時点の重症者は61人、感染者の入院は837人、ホテル療養285人、自宅療養1815人。退院・療養終了は1万1580人。
県によると、死者のうち2人は戸田中央総合病院の入院患者で、残り2人は戸田市の高齢者施設の入所者だった。いずれも基礎疾患があり、うち3人の死因は新型コロナウイルス以外だった。
県管轄で詳細が判明したのは未就学児~90代の男女137人。戸田中央総合病院では患者や職員7人が感染し、関連の感染者は計190人となった。県内の別の医療機関では29人目となる40代女性職員が感染した。
県教育局によると、東部地区の県立学校の教職員の30代男性が感染した。
さいたま市によると、市内の医療機関に入院していた70代無職男性が3日に死去した。基礎疾患があったという。市内の死者は24人目。感染が判明したのは10歳未満~90代の男女50人。90代と80代の女性は市内の高齢者施設の入居者で、同施設の感染者は計15人となった。50代女性介護職は市内の高齢者施設の従業員で、同施設の感染者は計13人となった。3人はいずれも陰性の判定が出た後に発症し、検査を再度受けて陽性判定が出た。20代女性は浦和区役所保険年金課の職員。20代男子大学生は2日に発症して3日に救急搬送され、中等症だという。
川口市によると、新たに10歳未満の未就学男児や小学生男児から70代女性まで、男女20人の感染を確認した。重症者はいない。うち市役所鳩ケ谷支所に勤務する20代の男性職員1人の陽性が分かったが、年始休業中の3日に発熱し、仕事始めの4日は休んだ。
越谷市によると、感染が確認されたのは20~60代の男女11人。市民9人のほか、三郷市の30代男性、吉川市の20代男性の感染が判明した。
川越市によると、10歳未満~90代の男女7人が感染。同市の6人のうち90代女性はクラスター(感染者集団)が発生した高齢者のグループホームの入所者、40代の男性と10歳未満の女性は親子で、親族に陽性者がいた。
県警は4日、職員3人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。感染が判明したのは通信指令課の30代男性巡査部長と上尾署の20~30代の巡査2人。県警職員の感染者は計32人となった。
さいたま地裁は4日、同地裁刑事部の30代女性事務官が新型コロナウイルスに感染したと発表した。
埼玉縣信用金庫は3日に三郷支店(三郷市)、4日に坂戸支店(坂戸市)の職員各1人が新型コロナウイルスに感染したとホームページで公表した。同信金の職員の感染は初。