<全国高校バレー>女子・春日部共栄 攻撃力を最大限に生かす、堅実な守り 5日開幕、対戦は
バレーボールの全日本高校選手権は5日、東京体育館で男女各52校が参加して開幕する。10日の決勝まで熱戦が繰り広げられ、県勢では初出場となる男子の昌平が5日の1回戦で、富山第一(富山)と対戦(13時20分開始予定)。6大会ぶり15度目の出場を果たした女子の春日部共栄は同日の1回戦で、金沢商(石川)と顔を合わせる(9時開始予定)。「春高」の夢舞台での活躍を誓う両校を紹介する。
■粘りとつなぎで挑む/春日部共栄
埼玉大会では、強打で打ち勝った印象のある女子の春日部共栄だが、高さがない分、粘りとつなぎを武器にして6年ぶりの「春高」に挑む。
吉田監督は「勝利するには、レシーブが大事。今年のチームは手堅さを持っている」と守備を重要視する。指揮官がキープレーヤーに指名するのは、多彩なトスワークで攻撃をリードするセッターの大友と、抜群のレシーブ力を誇るリベロの多田だ。この2人を中心に堅実な守りから、攻撃力を最大限に生かしたい。
チームの得点源は、埼玉大会決勝でも活躍した2人のエースに期待する。2年生の都築は高い打点とパワーが持ち味だが、「サーブも良くなってきている」と、引き出しが増えた。3年生の上田は、相手ブロックを巧みにかわして得点を奪う。守備力も高く、攻守で欠かせない。
ムードメーカーとしてチームに活力を与える小宮と、冷静なプレーでチームを支える杉谷もパンチ力を備え、チーム力を底上げしている。
初戦の相手となる金沢商は19年連続46度目出場で、全国の常連校。レシーブ力に定評があり、我慢比べの展開になりそう。勝ち上がれば2回戦は帯広南商(北海道)、3回戦は鎮西(熊本)か氷上(兵庫)との対決が有力。どこも力が拮抗(きっこう)しており、初戦をいい形で勝利できれば8強も見えてくる。
主将の速水は「自分たちはチャレンジャー。気負わず思い切ってプレーしたい」と力を込めた。