埼玉新聞

 

<新型コロナ>8人死亡460人感染、ともに最多 忘年会、帰省で広がる 戸田中央総合病院は計225人に

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは7日、新型コロナウイルス感染者を新たに460人確認したと発表した。また、県は60~80代の男女7人、越谷市は70代男性が死亡したと発表。1日に確認された感染者数、死者数としてはそれぞれ6日の394人、4月23日の7人を超え、過去最多となった。感染者の内訳は、県発表264人、さいたま市106人、川口市42人、川越市18人、越谷市30人。

 累計感染者は1万6399人(チャーター便帰国者含む)、死者は238人(7日午後7時現在)。

 6日午後9時時点の重症者は63人、感染者の入院は826人、ホテル療養261人、自宅療養2226人。退院・療養終了は1万2003人。

 県によると、死亡した70代男性3人はクラスター(感染者集団)が発生した戸田中央総合病院の入院患者だった。

 県管轄で詳細が判明したのは未就学児~90代の男女242人。戸田中央総合病院では新たに20人が感染し計225人となった。県総合リハビリテーションセンターでは、感染者の治療を行う病棟に勤務する20~50代の看護師5人の感染が判明し、同病棟職員の感染は7人となった。

 一方、県警は通信指令課の40代男性警部補と、川越署で逮捕した20代男性の感染を発表した。同課での感染者は7人目。20代男性は寄居署内の本部留置施設に移送したという。留置者の感染者は県内で3人目となった。

 さいたま市によると、感染が判明したのは10歳未満の未就学児~90代の男女106人。同市の1日の発表で過去最多を連日更新した。90代と80代の男性は市内の高齢者施設の入居者で、80代男性は中等症。同施設の感染者数は計3人となった。50代男性会社員は都内で忘年会に参加、13人のうち9人が感染しているという。市保健所は年末の忘年会や帰省に伴う会食で、家庭内、同僚、友人らの感染が感染数増加の一因とみている。

 川口市によると、新たに10歳未満の女児から90代の男性まで男女42人の感染を確認した。重症者はいない。

 越谷市によると、感染が確認されたのは20~70代の男女30人で、1日の感染者数で過去最多となった。うち家族や親族からの感染が10人、職場が2人、会食などで知人からの感染が5人。

 川越市は7日、新たに18人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。市によると、10歳未満~70代の男女。市上下水道局給水サービス課の50代男性職員が感染した。職場に濃厚接触者はいない。

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