埼玉新聞

 

激高…病院と自宅を何度も往復した男性、思い通りに費用支給されず 職員に夜通し11時間「警察沙汰になってもいいぞ」と難癖つけ男性逮捕 脅しのようなクレームを繰り返した無職「黙秘します」その後なぜか不起訴に

  • 【地図】さいたま市西区

    逮捕の男性、不起訴に さいたま市西区役所職員への業務妨害で

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 さいたま市西区役所職員から電話を受けた際に「地獄を味わわせる」などと申し立て、同職員らに電話対応を余儀なくさせ区役所の業務を妨害したとして、2月14日に偽計業務妨害の疑いで大宮西署に逮捕されていた同区の無職男性(59)について、さいたま地検は5日、不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。

■夜通し11時間も難癖「警察沙汰になってもいいぞ」(以下、初報記事)

 医療移送費を請求通りに支給するように難癖をつけ、区役所の業務を約11時間妨害したとして、大宮西署は2月14日、偽計業務妨害の疑いで、さいたま市西区、無職の男(59)を逮捕した。

 逮捕容疑は昨年1月6日午後4時40分ごろ、さいたま市西区役所職員から電話連絡を受けた際に、「地獄を味わわせる」「今からそっちに行こうか。別に警察沙汰になってもいいぞ」「もう一度検討して、今日中に折り返しの連絡をよこせ」などと申し立て、翌7日午前3時45分ごろまでの間、同職員らに電話対応を余儀なくさせ、区役所の業務を妨害した疑い。調べに「間違いです。黙秘します」と容疑を否認しているという。

 同署によると、男は通院に伴う医療移送費の支給を巡って西区役所の福祉課に難癖をつけた。同じ日に病院と自宅を何度も往復していて、職員が申請通りに支給できない旨を伝えたところ、激高したという。昨年9月5日に区役所の福祉課長ら3人が来署し、「当区役所で担当している男性が脅迫めいた苦情を繰り返して困っている」と相談。応対記録や通話内容、通話時間などから犯行を特定した。

 1月7日以降、相談のあった9月5日までに区役所や市役所に対し同様の苦情が十数回確認されていて、署が詳しい経緯や状況を調べている。
 

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