<新型コロナ>大宮や川口で外出自粛の呼び掛け 非常に厳しい状況…知事ら活動「おうちに帰ろう」
埼玉県など首都圏1都3県に緊急事態宣言が再発令されたことを受け、大野元裕知事や清水勇人さいたま市長らは8日夜、川口市やさいたま市大宮区で新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出を控えるよう県民に呼び掛けた。
大野知事は、川口市のJR川口駅前の商店街で奥ノ木信夫・川口市長、伊藤光男川口商工会議所会頭らと共に市民の協力を訴えるキャンペーンを行った。
「おうちに帰ろう」と大書した横断幕を掲げた大野知事らは「あなたの行動で助かる人がいます」と記したたすきを掛け、「外出自粛のご協力をお願いします」と繰り返しながら、駅前から川口銀座商店街の端までを歩いた。大野知事は「今の努力が次につながる。愛する人のためぜひともご協力を」と訴えた。
奥ノ木市長は「収まらない現状で危機感を持っている。収束のために一生懸命やる」、伊藤会頭は「つらいことをお願いする。断腸の思いだが、明日の時代のためにお願いしている」と語った。
さいたま市の清水勇人市長は砂川裕紀副知事らと、さいたま市大宮区の大宮駅西口で、不要不急の外出自粛を呼び掛ける啓発チラシを配布した。
清水市長らは「外出自粛のお願い」「愛する人を守るため、おうちでマスク」と書かれたチラシを約千枚配布。マスクも約100枚配り、感染対策へ協力を呼び掛けた。
清水市長は「市内でも年末年始にかけて陽性者が急増している。多くの医療関係者の努力によって何とか持ちこたえているが、非常に厳しい状況にある」と説明。「3連休になるが不要不急の外出、特に夜8時以降は控え、皆さん自身と大切な方々の命を守る行動をしてほしい」と訴えた。
チラシを手にした南区の60代女性は「収束へ先が見えないので、みんなで力を合わせることが今は重要。夜間の外出自粛も全面的に協力したい」と話していた。