深夜の国道、逃走の末に…パトカー追跡の車が衝突事故、高校生ら3人死傷 1人が車から立ち去り所在不明
2024/03/10/08:57
9日午前1時ごろ、埼玉県川越市小仙波の国道16号で、4人が乗った軽乗用車が中央分離帯などに衝突し、運転していた10~20代ぐらいの男性が病院に運ばれたが頭などを強く打って約1時間半後に死亡。後部座席に乗っていた同市の女子高校生(16)と坂戸市に住む職業不詳の少女(16)が、いずれも頭などに重傷を負い意識不明となった。このほか、助手席にいたとみられる20~30代ぐらいの男性が、現場から走って立ち去っている。事故当時、軽乗用車は県警交通機動隊のパトカーが追跡していた。
川越署によると、現場は片側2車線の緩やかな左カーブ。約1・8キロ離れた川越市内の国道16号で、取り締まり中だった覆面パトカーが軽乗用車による割り込みの交通違反を確認、停止を求めたところスピードを上げて逃走したという。
パトカーが追跡すると、軽乗用車はさいたま市方面から狭山市方向へ走行中、カーブを曲がり切れずに右前部や右側面が中央分離帯に衝突し、弾みで道路左側の縁石に乗り上げて止まった。その直後、助手席のドアから降りた男性が現場を離れるのを同隊員が目撃したという。
同署で死亡した男性の身元と事故原因を調べるとともに、所在が分からない同乗男性の行方を捜している。同隊の武田成晴副隊長は「適正な職務執行だったと考えている」とコメントした。