<新型コロナ>緊急宣言の再発令、初の週末に遅めの初詣 熊谷・妻沼聖天山、分散参拝の勧めも人出少なめ
2021/01/10/00:00
埼玉県内は9日、緊急事態宣言の再発令から初の週末を迎えた。熊谷市の妻沼聖天山では、分散参拝の初詣で健康を祈願する参拝客が多かった。
■健康祈願の人多く
新型コロナの感染防止のため初詣の期間を今月いっぱいまで延長して分散参拝を勧めている熊谷市妻沼の妻沼聖天山。緊急事態宣言の再発令後、初の週末となった9日も初詣客の姿が見られたが、例年の同時期に比べると人出は少なめという。
聖天山によると、参拝者がたたく鰐口(わにぐち)の綱など不特定多数の人が触る物を取り外すといった感染予防策を取って初詣を受け入れている。分散参拝の結果、三が日の参拝者は例年の半分以下に。「身体健全」の祈祷(きとう)を申し込む人が多いという。
深谷市から参拝に訪れていた矢部明美さんは「毎年、元日に初詣に来ているが、今年は密を避けて遅めの参拝となった。日頃は外出を控えているが、聖天様にはお参りに来なければと思った。コロナが早く収まり、皆が健康に過ごせるようにお願いした」。
聖天山の近くでお茶を販売している小林伸光さん(50)は「人出が減って店に寄ってくれるお客さんも少ないが、店を閉めるわけにはいかない。あらゆることを考えて乗り切っていきたい」と話していた。