埼玉県越谷市北後谷の観光農園「HMPベリーファーム」で、今年もイチゴ狩りのシーズンが始まった。広々としたハウス内で、真っ赤なイチゴが甘い香りを漂わせている。

　同園は2017年オープン。東京や神奈川に展開するスーパーマーケット「ヒルママーケットプレイス」が運営している。2棟のハウスで観光用と店舗出荷用の計1万2千株のイチゴを栽培。「紅ほっぺ」「恋みのり」「かおり野」「章姫」「よつぼし」「おいCベリー」の6品種を栽培している。

　昨年は新型コロナウイルスの影響により、3月中旬からイチゴ狩りの営業自粛を余儀なくされた。今季も感染拡大が続く中でシーズンを迎え、予防対策を入念に行う。従業員は手指の消毒、マスクやフェースシールド、ゴム手袋の着用を徹底。また、来場者の検温、イチゴを摘み取るレーンを交互に使って時間を空けるほか、ハウス内の換気を15～30分に1回程度行う。

　同園の田高治さん（40）は「お客さまに安心して楽しんでもらい、おいしいイチゴで少しでも幸せな気持ちになってもらえれば」と話している。

　イチゴ狩りは土日のみ開催、30分間の食べ放題で大人2千円、小人1500円。園ホームページから予約。営業時間は午前10時からイチゴがなくなり次第終了。現地販売は平日も行っている。

　問い合わせは、同園（電話070・5542・6593）へ。