家内安全や学業成就、縁起物のだるまに祈り 川越・喜多院でだるま市、イノシシをモチーフにしただるまも
2019/01/04/00:00
川越市小仙波町の喜多院で3日、恒例の「初大師・だるま市」が開かれた。境内では護摩祈願などに訪れた参拝客らが本堂から山門まで長蛇の列を作り、軒を連ねた露店周辺は「縁起物はいかが」「勉強しますよ」とだるま商らの威勢の良い声が飛び交うなど、大勢の人出でにぎわった。
初大師は1月3日の慈恵大師の命日にちなんだ法要が起源。境内では明治時代からだるま市が開かれ、家内安全をはじめ学業成就や商売繁盛などに御利益があるとされる。境内には干支(えと)のイノシシをモチーフにしただるまをはじめ大小、色とりどりのだるまが所狭しと並んだ。
群馬県高崎市のだるま商「池川だるま」の男性は「今日は朝7時から開店しているが、去年よりも売れ行きはいいよ。特に川越地区は景気がいいのかもしれない。一番の売れ筋は2千円~3千円のだるまだね」と笑顔を見せた。
妻と孫の3人で参拝したふじみ野市の会社経営田村恵一さん(57)は「去年は孫が3人になった。家内安全と無病息災を祈った」とだるまを片手に話した。同市の幼稚園教諭女性(20)は「子供たちが笑顔でいられるような仕事がしたい」と祈念していた。