<新型コロナ>455人感染1人死亡 大宮でクラスター発生…客は連絡を 防護服でも感染 川口高校広がる
埼玉県などは14日、新型コロナウイルスに感染していた80代女性1人が死亡、新たに455人の感染を確認したと発表した。新規感染者の内訳は県発表が323人、さいたま市74人、川口市21人、川越市16人、越谷市21人。
これまでに確認された感染者は1万9280人(チャーター便帰国者含む)、死者は258人(14日午後6時現在)。
13日午後9時時点の重症者は67人、感染者の入院は899人、ホテル療養288人、自宅療養3458人。退院・療養終了は1万3535人。
県によると、県管轄で詳細が判明したのは未就学児~90代の男女280人。戸田中央総合病院は職員2人が感染し249人となった。そのほか、忘年会で2人、帰省などで3人が感染したとみられる。県内自治体の議員1人も感染した。県立川口高校では同じ部活動に所属する生徒と教職員9人が感染。別の県立学校では教職員の20代女性が感染した。また、13日に発表した感染者1人について重複があったと修正した。
県警は武南署の20代男性巡査が感染したと発表。県警の感染者は計42人になった。
さいたま市によると、感染が判明したのは10歳未満~90代の男女74人。大宮区の南銀座地域のキャバクラ「LoveTrip」(大宮区仲町1丁目)で計5人の感染が判明し、クラスター(感染者集団)と認定して店舗名を公表した。従業員男女3人の感染が判明し、新たに20代女性従業員2人が13日に陽性となった。店は8日から休んでおり、4~7日までに来店した客約20人に感染の恐れがあるとして、市保健所が連絡を呼び掛けている。
40代女性は市立病院のコロナ病棟の看護師。10、11日と勤務して12日から頭痛などの症状があり、13日に発熱して陽性と判明した。防護服を着用していた。市保健所が感染経路を調査している。
川口市によると、死亡した80代女性は13日に入院先の病院で死亡した。感染が判明したのは10歳未満の未就学の男女児童から90代女性までの男女21人。重症者はいない。
川越市によると、感染が判明したのは10~80代の男女16人。男子中学生を含めた同居家族3人が感染した。
越谷市によると、感染が判明したのは10歳未満の未就学児から70代までの男女21人。また、市保健所は14日までに感染者の累計を942人としたが、市内医療機関から1件の発生届取り下げがあり、941件に修正するとした。市内医療機関で簡易検査に基づいて陽性とした患者がその後の詳細な検査で陰性と判断されたという。