埼玉新聞

 

新型コロナ給付金だまし取る 容疑で男女3人逮捕 女が知人女性を誘い「キャバクラ店員で申請して」/県警

  • 埼玉県警本部=さいたま市浦和区高砂

 新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受けた事業者らに国が支給する持続化給付金をだまし取ったとして、男らが逮捕された事件で、埼玉県警捜査2課と刑事総務課、組織犯罪対策課、熊谷署は14日、詐欺の疑いで、職業不詳の女(31)=川崎市高津区下作延5丁目=を逮捕、無職の男(21)=横浜市栄区笠間3丁目=、会社役員の男(56)=東京都渋谷区円山町=を再逮捕した。

 逮捕容疑は共謀の上、昨年6月、神奈川県の女性(30)名義でホームページから虚偽の確定申告書を添付するなどして持続化給付金を申請。同月29日、中小企業庁の同給付金事務局から女性名義の口座に現金100万円を振り込ませて、だまし取った疑い。県警は共犯事件として認否を明らかにしていない。

 捜査2課によると、女が知人の女性を勧誘。渋谷区のマンションの一室に同行し、指南役とみられる男2人から手続きの仕方などの説明を受けたという。女性は「キャバクラのコンパニオンとしての売り上げが落ちた」などと申請していた。

 同月30日、女性が神奈川県警に出頭。その後の調べで男らの関与が分かった。

 県警は昨年11月、同様の手口で給付金をだまし取ったとして、男2人を逮捕。2人は詐欺罪でさいたま地裁に起訴されている。

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