<新型コロナ>490人感染、2人死亡 川口高や川越・池袋病院でクラスター 和光の病院は109人に
埼玉県などは15日、新型コロナウイルスに感染していた2人が死亡、新たに490人の感染を確認したと発表した。新規感染者の内訳は県発表が280人、さいたま市108人、川口市63人、川越市19人、越谷市20人。
これまでに確認された感染者は1万9770人(チャーター便帰国者含む)、死者は260人(15日午後6時現在)。
14日午後9時時点の重症者は74人、感染者の入院は865人、ホテル療養286人、自宅療養3760人。退院・療養終了は1万3658人。
県によると、県管轄で詳細が判明したのは未就学児~90代の男女247人。行田中央総合病院では医療従事者1人が感染し38人となった。そのほか、帰省などで4人が感染したとみられる。和光市の菅野病院では医療従事者1人が感染し109人となった。
県教育局によると西部地区と北部地区の県立学校で教職員1人、南部地区の県立学校では1人、北部地区の県立学校では2人の児童生徒が感染した。
県警は留置管理課や通信司令課、浦和署、秩父署の警察官や職員計男女4人の感染を発表した。
さいたま市によると、市内の医療機関に入院していた80代無職男性が14日に死亡した。糖尿病の基礎疾患があったという。市内の死者は28人目。感染が判明したのは10歳未満~90代の男女108人。同市として過去2番目に多かった。市内の病院で50~80代の入院患者4人、20~30代の医療職4人の計8人の感染が判明した。同じ病棟の123人を検査している。また、市立病院によると、病院総務課の30代男性職員の感染が判明した。同僚の感染が確認され、同課を含めて44人の検査を実施し、1人が陽性、43人が陰性だった。同課職員20人は16日~25日まで、出勤せずにテレワークなどで業務を行う。
川口市によると、入院中だった80代の男性が15日死亡した。感染が判明したのは10~70代の男女63人。うち8人が10代の県立川口高校の同じ部活の生徒。9日に1人の陽性が分かっており、、同校の生徒の感染は9人目。市はクラスター(感染者集団)とみている。ほかに、市は市水道局の60代男性職員の感染が14日に分かったと発表した。
川越市によると、感染が判明したのは10~80代の男女19人。市内の池袋病院で入院患者5人と透析外来患者3人、看護補助職員1人の感染が確認され、市はクラスターが発生したと発表した。入院患者のうち4人は同じ病室に入院していた。同病院は、救急入院患者の受け入れを一時取りやめる。
越谷市によると、感染が判明したのは10~70代の男女20人。うち女性2人は同じ高齢者施設の職員という。
埼玉りそな銀行は、飯能支店(飯能市)の従業員1人が感染したと発表した。店舗を消毒し、18日から通常通り営業する予定。