箱根駅伝で活躍の東洋大・野口選手サプライズ登場、出身の東松山陸上スポ少年団どよめき「誰も可能性ある」
2021/01/18/00:00
東松山陸上スポーツ少年団(大内一郎団長)の走り初めが9日、埼玉県東松山市松山の東松山陸上競技場で行われ、正月の箱根駅伝で活躍した東洋大学4年の野口英希選手がサプライズで訪れ、後輩たちを激励した。
同少年団は132人の小学生らが登録。この日は、約90人が参加。今年初の練習に、野口選手が姿を見せると、コーチから事前の連絡もなく、正月に先輩の活躍をテレビで見ていただけに、団員たちからどよめきが起こった。
野口選手は、吉見町の出身で、小学6年生の時に入団。県立松山高校を経て、東洋大学の陸上部に入った。2、3日に行われた箱根駅伝では、復路の8区に抜てきされ、区間2位の好走で、東洋大の総合3位に貢献した。実は箱根は、今回が最初で最後の出場で、同少年団の卒団生初の箱根ランナーとなった。
前団長の田島幹也さんは、団員の前で、野口選手が入団した時の1000メートルのタイムは一番遅かったが、「1年後には一番速くなっていた」と、当時のエピソードを披露、「一生懸命頑張れば、先輩のようになれる」と話した。
野口選手は「誰でも可能性を持っている。一つ一つの積み重ねが大事」と後輩たちを激励した。
この後、13チームに分かれ、1周約1・2キロのコースで駅伝が行われ、野口選手も一緒に走った。
6年生で、副主将の石畑祐人さん(12)は「(先輩は)迫力があった。一緒に走れて良かった」と話し、「僕も(将来は)箱根を走りたい」と夢を語った。