埼玉新聞

 

退職者が続々…さいたま赤十字病院でストライキ、ほかの3病院も 本社と団体交渉、賃金改善など求めるも…十分に前向きな回答なく 高給取りのイメージあるが、寝られない夜勤が多くて過酷

  • 団結を固める組合員ら=14日、さいたま市中央区

    団結を固める組合員ら=14日、さいたま市中央区

  • 団結を固める組合員ら=14日、さいたま市中央区

 埼玉県医療介護労働組合連合会(埼玉医労連)は14日、春闘の統一行動を実施し、さいたま赤十字病院(さいたま市中央区)労働組合など4病院の組合がストライキを行った。さいたま赤十字病院では午前8時半から1時間、保安要員を配置しつつ放射線技師ら17人の職員がストライキに参加し、賃金改善などを求めた。

 全国の赤十字病院における待遇は日本赤十字社本社で決定している。同組合によると、13日には同社と全国の労組の連合会が団体交渉を行ったが、十分に前向きな回答は示されなかったという。

 看護師の宮本まき子書記長は「(高給取りのイメージがあるが)ほぼ寝ずの夜勤を多くこなしてもらえる給料。育児中の人も夜勤をしている。退職者が後を絶たず、待遇の低い非正規が増えている」と人手不足を強調し、待遇改善の必要性を訴えた。
 

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