埼玉県などは20日、新型コロナウイルスに感染していた70～90代の男女7人が死亡、新たに411人の感染を確認したと発表した。新規感染者の内訳は県発表が291人、さいたま市58人、川口市31人、川越市12人、越谷市19人。

　これまでに確認された感染者は2万1945人（チャーター便帰国者含む）、死者は292人（20日午後6時現在）。

　19日午後9時時点の重症者は82人、感染者の入院は886人、ホテル療養276人、自宅療養5004人。退院・療養終了は1万4664人。

　県によると、県管轄で死亡が確認された5人のうち、2人は行田中央総合病院の患者2人。感染の詳細が判明したのは未就学児～90代の男女272人。行田中央総合病院では患者1人が感染し計52人となった。別の県内医療機関では職員と患者20人が感染し計34人となった。そのほか、医療機関や高齢者施設6カ所で複数の感染者が出ている。帰省では3人が感染したとみられる。

　県保健医療部健康長寿課では60代男性職員が感染した。県立三郷工業技術高校では生徒2人、北部の県立学校では児童生徒4人が感染。また、別の県立学校2校でそれぞれ30代男性教職員と生徒が感染した。

　さいたま市によると、80代男性が20日に死亡した。市内の死者は30人目。感染が判明したのは10歳未満の未就学児～90代の男女58人。地域密着型通所介護事業所「情熱介護桜楽　中尾の家」（緑区中尾）で計8人の感染が判明してクラスター（感染者集団）が発生したとして、市保健所は施設名を公表した。14～15日に利用者の80～90代男女3人の感染が判明。デイサービス利用者ら22人と従業員14人の検査を実施し、利用者の80～90代男女4人、30代介護職男性の感染が新たに分かった。市内に同様の施設を運営しており、職員3人が兼務していることから、同施設の利用者ら計26人も検査する。20代女性は3人の感染が判明している認定こども園の職員。

　川口市によると、70代の男性が18日に死亡した。感染が判明したのは10歳未満～100歳以上の男女31人。

　川越市によると、感染が判明したのは20～90代の男女12人。クラスターが発生している市内の池袋病院で新たに入院患者2人の感染が分かった。同じ福祉施設の関係者として80～90代の男女3人の感染も判明した。

　越谷市によると、感染が判明したのは10歳未満～80代の男女19人。うち8人が家庭内で感染していた。

　春日部市は人事課の50代男性職員が感染したと発表した。同課は18日に40代女性職員の陽性が判明。職場に濃厚接触者はないとされたが、職員11人が自宅待機していた。