埼玉新聞

 

東武日光線の幸手駅新駅舎が完成 東西自由通路も整備、利便性が向上 市民ら、新たな玄関口の完成祝う

  • 東武幸手駅の新駅舎と自由通路の完成を祝いテープカットする関係者=16日午前、幸手市中1丁目

 東武日光線幸手駅(幸手市中1丁目)の新駅舎と東西自由通路が整備され、完成記念式典が16日、開かれた。式典に参加した関係者や市民が、市の新たな玄関口の完成を祝った。改札口の利用は17日の始発から始まる。

 新駅舎・自由通路は鉄骨2階建て、延べ床面積約1991平方メートル。自由通路は長さ約132メートルで、幅員は5~10メートル。総事業費は約25億7500万円(見込み)。日光街道幸手宿で栄えた街や権現堂堤の桜などを駅舎に反映させ、床面には日本橋から日光まで日光街道各宿をデザインした。

 この日は、駅東西口で完成を記念するイベントが開かれた。西口では整備されたロータリーが開放され、日光街道埼玉六宿の特産品コーナーやスタンプラリー、ステージショーなどが行われた。

 式典には近隣市町の首長や議員ら関係者が集まり、完成を祝った。階段アートや駅ロータリーの記念碑、時計台などがお披露目された。

 午前11時半、合図で自由通路が開通すると、集まった市民が新たな玄関口となる駅舎をひと目見ようと、自由通路の階段を駆け上がった。

 式典で渡辺邦夫市長は「長年の市民の悲願だった駅舎が完成した。公共交通の利便性、安全性が格段に向上する。市のさらなる飛躍につながる第一歩としたい」とあいさつした。

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