埼玉新聞

 

<乳児死亡>父親、哺乳瓶で生後3カ月を殴る 体に「あざ」なくても、顎と肋骨を骨折…複数の打撲痕も

  • 送検される父親(手前)=21日午前7時半ごろ、本庄署

 美里町の自宅で衰弱した生後3カ月の金井喜空ちゃんを放置し死亡させたとして、保護責任者遺棄致死容疑で両親が逮捕された事件で、喜空ちゃんの体に複数の打撲の痕が見つかっていたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。父親(29)は県警の調べに、「哺乳瓶で殴った」「ミルクをうまく飲めなかった」などと供述しており、県警が経緯を詳しく調べている。

 県警は同日、父親と母親(28)をさいたま地検に送検した。

 捜査関係者によると、喜空ちゃんの体に目立ったあざなどはなかったものの、司法解剖の結果、顎と肋骨(ろっこつ)を骨折していることが判明。上半身に打撲の痕も見つかった。死因は体の傷から菌に感染したことによる全身機能障害だった。父親は「私がけがをさせたのは間違いない」と供述。哺乳瓶を使うなどして暴行していたとみられる。

 喜空ちゃんは死亡時、低栄養状態で、母親は「病院に連れて行かなければいけないと思ったが、夫に拒否されて従ってしまった」と供述しているという。

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