埼玉新聞

 

<新型コロナ>死者数が過去最多 11人死亡、358人感染 マスク外しカラオケ…介護事業所でクラスター

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは22日、新型コロナウイルス感染者を新たに358人確認し、感染した60~90代の男女11人が死亡したと発表した。1日当たりの死者の確認数としては過去最多。感染者の内訳は、県発表221人、さいたま市48人、川口市35人、川越市32人、越谷市22人。

 累計感染者は2万2735人(チャーター便帰国者含む)、死者は304人(22日午後7時現在)。

 21日午後9時時点の重症者は87人、感染者の入院は914人、ホテル療養302人、自宅療養3674人。退院・療養終了は1万6759人。

 県管轄で詳細が判明したのは未就学児~90代の男女202人。行田中央総合病院では患者3人が感染し計55人、戸田中央総合病院では職員1人が感染し計314人となった。尾内内科神経科病院(三郷市)では73人目の職員1人が感染。秩父市の70~90代の男女6人が入所する高齢者施設は計22人となった。

 さいたま市によると、いずれも市内の医療機関に入院していた80代無職男性が20日に、60代会社員男性が21日に死亡した。いずれも基礎疾患があったという。感染が判明したのは10歳未満~90代の男女48人。通所介護事業所「ゆめの園 りふれ浦和」(桜区西堀)で計10人の感染が判明、クラスター(感染者集団)が発生したとして市保健所は施設名を公表した。いずれも利用者の80代男性4人の感染が分かり、検査で新たに70~90代の男女5人と従業員の20代介護職女性の感染が判明した。陽性の利用者9人のうち7人は14、15日に施設のカラオケを利用して、マスクを外していたという。市は感染防止対策が徹底されていない可能性があるとして、介護事業所などへの指導を強化する。

 川口市によると、20代女性から80代の男性まで男女35人の感染を確認。21日に感染者の70代男性が死亡した。

 川越市によると、60~70代の男性3人が21日に死亡した。3人ともクラスターが発生している市内の池袋病院の入院患者。新規感染者は10~90代の男女32人。市内の介護老人保健施設「瑞穂の里」で入所者20人と職員2人の感染が判明、クラスターと認定した。いずれも認知症専門フロアの入所者だった。

 越谷市によると、感染が判明したのは未就学児1人を含む10歳未満~70代の男女22人。このうち13人が家族感染だった。

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