埼玉新聞

 

モップ挟み1時間正座 虐待で熊谷の児童養護施設が謝罪 卒園生の通告書には反論「日常的ではない」

  • 熊谷の児童養護施設、虐待を認め謝罪

 児童養護施設などを運営する埼玉県熊谷市の雀幸園(新木裕信理事長)は22日、県庁で会見を開き、数年前に当時副園長だった男性が在籍する子どもにモップの柄を挟んで正座させる虐待を行っていたことを明らかにした。新木理事長は「児童、保護者に深くおわびする。被害児童本人にも機会があれば心より謝罪したい」と述べた。

 同園によると、2018年の第三者委員会の調査で判明し、男性は子どもとの接触がない事務職に降格した。男性は園の代理弁護士らの聴き取りに対し、「足が不自由なほかの子どもをいじめたので、気持ちを分からせるためにやった」と説明。正座させた時間は1時間程度だったという。

 同園の虐待を巡っては昨年末に卒園生の男性が通告書を県に提出した。新木理事長は通告書に書かれた日常的な虐待について「日常茶飯事ではなかった」とし、元副園長が降格後も子どもに関わり続けているとの通告者の主張には「ほぼ100%ないと思う」と反論した。

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