<新型コロナ>受験生の体温チェックも 感染防止を徹底、私立高校の入試始まる 平均倍率は4・15倍
2021/01/23/00:00
埼玉県内の私立高校入試が22日解禁され、中学3年生が志願校の入学選抜試験を受験した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言下、各校は感染防止対策を徹底して生徒らを迎え入れた。
加須市花崎の花咲徳栄高校(田中一夫校長)では、午前中に第1回入試を実施。感染症対策として、会場入り口にサーモグラフィーカメラを設置し、受験する約2200人の生徒の体温をチェック。校内各所に自動消毒液噴霧器を、受験生の机には普段の授業から使用しているという個別の飛沫(ひまつ)防止パーティションを設置するなどの対策を施した。
同校生徒募集担当の出井宏一次長は「受験生の動き出しは早く、昨年7月から開始した学校説明会も毎回、例年以上の申し込みがあった。出願者数も過去10年で一番多く、本校を第1志望とする単願の出願も昨年以上。高校生活で将来何をやりたいかを見つけ出し、その夢をかなえられるよう、背中を押してあげたい」と話していた。
県学事課が16日に発表した県内私立高校入試応募状況(中間)によると、全日制の私立高校47校で計1万4503人(前年度比51人増、内部進学者除く)を募集。6万266人(同6064人増)が応募し、平均倍率は4・15倍(同0・40ポイント増)となっている。