園児ら笑顔で作業 卒園証書を紙すき、秩父のこども園で桑の紙すき体験会「疲れたけど楽しかった」
2021/01/24/00:00
認定こども園を目指し埼玉県皆野町皆野から8日に秩父市下吉田の新園舎に移転した花の森こども園で20、21日、紙すき体験会が行われ、園児約30人が近隣の桑を使って卒園証書やはがき用の紙をすいた。
同園はかつて養蚕農家で行われていた桑の紙すきを子どもたちにも体験してもらおうと、4年前から近隣の桑を使って紙すきを実施。紙すき師で京都工芸繊維大学工芸科学部非常勤講師の田村正さん(66)が講師を務めている。
園児たちは昨年6月に収穫して乾燥させておいた桑の表皮をはいで煮た後、ちりを取って繊維を細かくたたいた。トロロアオイの根と水を合わせ、すき舟に入れてすき簾(す)を揺らして紙をすいた。田村さんの指導を受けつつ、園児たちは笑顔を見せながら作業を体験していた。
体験した園児は「紙すきは揺らすのが疲れたけど、楽しかった」と話していた。