大栄翔、優しい性格で人気者 高2の頃、障害者の旅行を力強くサポート ムードメーカーで笑顔の輪
2021/01/26/00:00
大相撲初場所で県出身力士として初優勝を飾った埼玉県朝霞市出身の大栄翔関は埼玉栄高校2年生だった2011年3月、埼玉新聞社と同社会福祉事業団が実施する、障害者に海外旅行を体験してもらう「さいたま希望の翼」にボランティアとして同行、米国ディズニーランド・リゾートを訪れていた。大きな体で参加者を手助けし、「気は優しくて力持ち」と人気者だった。
希望の翼では、同高相撲部の山田道紀監督に部員2人を毎年、ボランティアとして派遣してもらっている。車いすを押したり、男性の入浴介助、バスへの移乗補助など、さまざまな場面で活躍。存在感を放つ相撲部員たちの周囲には笑顔の輪が広がり、レストランでは大量の食べ物が運ばれるなど、旅行中のムードメーカーとしても欠かせない。
11年の旅行では、アトラクションへの円滑な移動が参加者の心配事だったが、大栄翔関らの献身で「こんなにたくさん乗れるとは思わなかった」と喜んでいた。
「相撲は小学校からやってます。卒業したらプロになります」と語っていた大栄翔関。県民の笑顔のために、ニューヒーローのさらなる活躍が期待される。