男性死亡、車にはねられ流血…「ドーン」と音が響き、振り向いた通行人が発見 運転手の医師、ニュースを見て「心当たりある」と出頭…逮捕され「人だと思わず」その後なぜか不起訴に
2024/03/22/11:04
昨年9月、所沢市内で男性をひき逃げし死亡させたとして、翌17日に道交法違反(ひき逃げ)などの疑いで県警に逮捕されていた同市の医師男性(29)について、さいたま地検川越支部は21日、不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。
■ぶつかったことは認める(以下、逮捕時の記事)
所沢市小手指町1丁目で2023年9月16日、男性がひき逃げされ死亡した事故で、県警交通捜査課と所沢署は17日、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで、所沢市若狭2丁目、医師の男(29)を逮捕した。男は「ぶつかったことは認めるが人とは思わなかった」と一部容疑を否認している。
逮捕容疑は、9月16日午前1時6分ごろ、同市小手指町1丁目の市道で普通乗用車を運転し、川越市方面から東京都東大和市方面に進行中、路上にいた会社員の男性=当時(54)=と衝突し死亡させ、そのまま逃走した疑い。
同課によると、男はニュースを見て、心当たりがあり昨夜午後8時27分ごろ静岡県警富士署に出頭。その後、防犯カメラなどの捜索で男を特定した。男は知人に会うために静岡県に行ったという。
■近所の男性、搬送時は意識不明(以下、初報記事)
9月16日午前1時10分ごろ、所沢市小手指町1丁目の市道で、「男性が頭から血を流して倒れている」と目撃者から110番があった。所沢署によると、近所の男性会社員(54)が頭などを強く打って意識不明の重体で搬送され、病院で死亡が確認された。
同署によると、通行人が「ドーン」という音で振り向くと男性が倒れており、車はそのまま東大和方面へ逃走した。現場は片側1車線の直線。同署は現場の状況から、ひき逃げ事件として捜査している。