<新型コロナ>30代男性死亡、糖尿病・高血圧の女性も 292人感染 県内医療機関でクラスター発生
埼玉県などは28日、新型コロナウイルスに感染していた30~90代の男女9人が死亡、新たに292人の感染を確認したと発表した。新規感染者の内訳は県発表が213人、さいたま市38人、川口市17人、川越市9人、越谷市15人。
これまでに確認された感染者は2万4387人(チャーター便帰国者含む)、死者は331人(28日午後6時現在)。
27日午後9時時点の重症者は79人、感染者の入院は916人、ホテル療養301人、自宅療養3140人。退院・療養終了は1万9170人。
県によると、県管轄で戸田中央総合病院の入院患者2人を含む70~80代の男女3人が死亡した。詳細が判明したのは未就学児~90代の男女193人。県内医療機関では新たに職員6人、入院患者17人の感染が確認され、計28人となった。県は集団感染が発生したとみて調査を進める。別の県内医療機関では医療従事者3人、入院患者7人の感染が確認された。
さいたま市によると、市内の医療機関に入院していた70代無職女性が25日に死亡した。糖尿病と高血圧の基礎疾患があったという。市内の死者は39人目。感染が判明したのは10歳未満~90代の男女38人。90代無職女性と80代無職男性はクラスター(感染者集団)が発生している通所介護事業所「ゆめの園 りふれ浦和」の利用者で、感染者数は計16人となった。40代女性介護職は市内の特別養護老人ホームの職員で、感染者数は計10人となった。
川口市によると、入院中だった男女4人が死亡した。25日に90代と70代の男性が、26日に90代女性と30代男性が亡くなった。30代の死亡は市では初めて。感染が判明したのは10代の女子中学生から90代男性までの男女17人。
川越市によると、80代男性が27日に死亡し、20~80代の男女9人の感染が判明した。
越谷市によると、感染が判明したのは10歳未満の女児を含む70代までの男女15人。
◇厚生労働省は28日、空港検疫で新型コロナウイルスの感染が確認された後、入院していた埼玉県の50代男性が死亡したと発表した。空港検疫で感染が確認された患者の死亡は2人目。また、海外から成田と羽田の各空港に着いた男女5人の感染を新たに確認した。