埼玉新聞

 

異例の3月議会が閉会…和光市議会、3事業を取りやめ一部修正案可決 副市長の後任人事は不同意のまま終わる

  • 【役所】和光市役所=埼玉県和光市広沢

    和光市役所=埼玉県和光市広沢

  • 【役所】和光市役所=埼玉県和光市広沢

 埼玉県和光市議会(富沢啓二議長、定数18)は3月議会最終日の21日、先決を除く29議案のうち、318億5千万円の2024年度一般会計当初予算案から三つの事業を取りやめ、事業費計6億200万円を削減する一部修正案を可決し、閉会した。

 削減された事業は、(1)市庁舎と隣接する文化センターに機械設備を集約し、両施設間をパイプで接続する庁舎等空調設備省エネルギー改修(2)市民の自宅からバス停や駅までの交通手段を検討するラストワンマイル検討業務委託料(400万円)(3)外環上部にある丸山台広場のトイレ設置工事費(1500万円)。同日開催された予算決算委員会(菅原満委員長)で、保守系市議から修正案が提出され、賛成多数で可決した。

 同市議会は元保健福祉部長の詐欺事件に絡む大島秀彦副市長に対する監督責任などを問う辞職勧告決議をめぐり、初日の2月22日から2週間にわたり空転。3月7日に審議を再開したが、先決議案の任期満了に伴い3月で勇退する大島副市長の後任人事の同意案件は不同意となった。

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