埼玉新聞

 

<新型コロナ>変異種に男女4人 60代女性ら11人が死亡、306人感染 越谷の施設でクラスター

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県は30日、県内の40~60代の男女4人から、英国で見つかった新型コロナウイルス変異種の感染が確認されたと発表した。いずれも渡航歴はなく軽症。県内での感染判明は7人目となる。

 また、県内で感染者の男女11人が死亡し、新たに306人の感染が確認された。新規感染者の内訳は県発表が230人、さいたま市24人、川口市28人、川越市13人、越谷市11人。これまでに確認された感染者は2万4949人(チャーター便帰国者含む)、死者は343人(30日午後7時現在)。

 29日午後9時時点の重症者は86人、感染者の入院は910人、ホテル療養329人、自宅療養2803人、退院・療養終了は2万13人。

 県によると、変異種に感染した4人のうち3人は、厚労省が25日に発表した東京都内在住の40代男性の県内職場関係者で、顧客の60代男性と同僚の40代男女だった。もう1人は28日に県内で初めて確認された30代女性の家族の50代女性。4人とも自宅や宿泊療養中だったが、接触判明後に入院した。濃厚接触者は7人確認されており検査中。

 県管轄では70~90代の男女8人が死亡した。詳細が判明した感染者は未就学児から100歳代の男女214人。

 さいたま市によると、県内在住の80代女性が25日に死亡した。市内の死者は41人目。感染が判明したのは10~80代の男女24人。80代無職男性は特別養護老人ホームに隣接するショートステイ利用者で、感染者数は計4人となった。

 川口市によると、いずれも入院していた60代無職女性が28日に、70代無職男性が29日に死亡した。感染が判明したのは10~90代の男女28人。

 越谷市によると、介護老人保健施設「とまりや(通所リハビリステーション)」(谷中4丁目)の利用者ら9人の感染が判明し、クラスター(感染者集団)と判断して施設名を公表した。利用者の60代男性の感染が25日に判明し、29日までに70~80代の男女7人と30代女性職員の感染が分かった。感染が判明したのは、10~80代の男女11人。男女3人は同施設の利用者。

 川越市によると、感染が判明したのは10歳未満から80代の男女13人。クラスターが発生している市内の介護老人保健施設「瑞穂の里」では入所者の70代女性と80代男性の陽性が判明した。

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