埼玉新聞

 

息子から電話「喫茶店で忘れ物」…じつは詐欺 信じた女性、定期預金解約するなど現金集め960万円手渡す

  • 手渡し詐欺、960万円被害=本庄市

 埼玉県の本庄署は1月31日、本庄市の無職女性(72)が手渡し詐欺で現金計960万円をだまし取られたと発表した。

 同署によると、13日午後2時ごろから数回、女性方に長男などを名乗る男から「喫茶店でバッグを置き忘れてしまった」「仕事でどうしても使う必要があるから、止めた小切手分のいくらかでも工面できないか」などと電話があった。女性は13日から18日までの間、自宅付近の路上で、長男の会社の部下を装う男2人に、自宅にあった現金をはじめ、現金自動預払機(ATM)で下ろした現金や定期預金を解約して用意した現金計960万円を4回にわたって手渡した。30日に市内で別居する会社員長男(44)に連絡し、だまされたことに気付いた。

 現金を手渡した男はいずれも30~40代ぐらいで、身長が約160~170センチ。やせ型で、黒っぽいリュックを所持していた。現金を1、3、4回目に手渡した男は上下が黒っぽい服装で、白のマスクを着用していたという。

ツイート シェア シェア