<お持ち帰りグルメ>大宮南銀で50年 もつ焼大阪屋、屋台風もつ焼き弁当 秘伝のたれは煎餅店ベース
2021/02/01/00:00
埼玉県さいたま市大宮区の南銀座通りで、創業50年以上の歴史がある「もつ焼 大阪屋」。店主の赤坂架月さん(27)の曽祖父は、東京・牛込の「大坂屋煎餅店」に奉公していた。1923年の関東大震災で被災して南銀に移り、のれんを引き継ぐ。その後、肉屋で修行を重ねた祖父の泰司さんが67年、「もつ焼 大阪屋」を開業する。
秘伝のたれは、泰司さんが大坂屋煎餅店のしょうゆだれをベースに試行錯誤を重ねて作った。甘みがあまり強くなく、さらっとして、うなぎのたれに似ている。17年に3代目として、母親から店を継いだ架月さんは「秘伝のたれは煎餅店があったからこそ。代々続けていくことが大事だと思う」と話す。晩年までもつを焼き続けた泰司さんは翌年、84歳で亡くなった。
テークアクト用に「屋台風もつ焼き弁当」(450円税込み)など8種類をそろえた。レバ、カシラ、シロなど9種類のもつ焼きから好きな4種類を選んでもらい、ご飯に刻みのりとお新香を載せる。お客さんから「大阪屋と言えば、もつだよね」と言われて考案した。注文を受けてから焼くため、5~10分の待ち時間が必要。
緊急事態宣言が再発令され、営業時間短縮要請に応じながら、休まずに営業を続けてきた。3代目は「お弁当なり、ランチなり、できることはやっていきたい」と力強く話していた。
【メモ】もつ焼 大阪屋
さいたま市大宮区仲町1の7の1(電話048・641・1157)。緊急事態宣言中の営業は午前11時半~午後8時、酒類提供は午後7時まで。持ち帰り用の「牛モツ鍋(2人前)」(千円税込み)、「豚モツ鍋(同)」(800円同)も人気。定休日は日曜、祝日の月曜。