埼玉新聞

 

<新型コロナ>変異株に2人感染…陽性男性らの家族 159人感染 7人死亡…4人が入院調整中だった

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県は1日、県内の90代と30代の女性2人から、英国で見つかった新型コロナウイルス変異株の感染が確認されたと発表した。いずれも渡航歴はなく軽症。県内での感染判明は9人目となる。県内では感染した男女7人が死亡し、新たに159人の感染が確認された。

 感染者の内訳は、県発表が128人、さいたま市9人、川口市9人、川越市6人、越谷市7人。

 重複計上があったとして感染者3人が削除されたため、これまでに確認された感染者は2万5348人(チャーター便帰国者含む)、死者は359人(1日午後7時現在)となった。

 1月31日午後9時時点の重症者は82人、感染者の入院は965人、ホテル療養328人、自宅療養2752人、退院・療養終了は2万553人。

 県によると、死亡した7人のうち、70~90代の男女4人は複数の県内高齢者施設の入所者で、医療機関への入院調整中に死亡した。また、70代女性は戸田中央総合病院の入院患者だった。

 変異株に感染した2人はこれまでに感染が確認された60代と30代の男性の同居家族で、新たな濃厚接触者はいなかった。

 県管轄で詳細が判明したのは未就学児~90代の男女110人。戸田中央総合病院では職員5人が感染し計320人に上った。

 さいたま市によると、感染が判明したのは10~60代の男女9人。10人を下回るのは昨年12月21日以来。40代女性は、複数の感染が確認されている市内有料老人ホーム従業員で、この施設ではこのほか入所者6人と合わせて計7人の感染が判明した。また、建設局土木部道路環境課の40代男性職員の感染も判明。所属職員に体調不良者はいないが、当該職員と一緒に公用車に乗車した5人の職員は、先月29日から自宅待機している。

 川口市によると、31日に80代の男性が死亡した。感染が判明したのは、20代会社員男性から90代女性まで男女9人。重症者はいない。

 越谷市によると、感染が確認されたのは、10~50代の男女7人。うち2人は家族、1人は知人、1人は職場の同僚から感染した。

 川越市によると、新たに10~70代の男女6人の感染を確認。小学生と中学生の兄弟2人が感染した。

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