新型コロナウイルス感染症の重症化が分かる医療機器「パルスオキシメーター」を、埼玉県熊谷市のアズ熊谷3階にある雑貨店「カールヴァン」が、高齢者や障害者施設を対象に無料で貸し出している。

　パルスオキシメーターは指先に装着して血液中の酸素濃度を測定する機器。新型コロナ感染症にかかって自宅療養になった際への不安から、買い求める人が増えて品薄状態になっている。

　カールヴァンでは、PCR検査キットなど新型コロナ感染対策商品を取り扱っており、パルスオキシメーターも1台3千円で販売していた。今年に入ってパルスオキシメーターがメディアに取り上げられ、家庭用に買っていく人が増え、品切れ状態に。「重症化リスクが高い高齢者や障害者に機器が届かなくなってしまう」と、社会貢献の意味から施設へ貸し出しを始めたという。

　機器は10施設（先着順）に1カ月間貸し出す。同店スタッフは「皆さんの安心にために役立てていただきたい」と話していた。

　問い合わせは、カールヴァンアズ熊谷店（電話080・8216・0017）へ。