<新型コロナ>浦和学院クラスター発生、野球部員ら33人陽性 257人感染10人死亡 2人から変異株
埼玉県などは3日、新型コロナウイルスに感染していた10人が死亡、新たに257人の感染を確認したと発表した。新型コロナの変異株の感染者が新たに2人確認された。新規感染者の内訳は県発表が170人、さいたま市46人、川口市28人、川越市6人、越谷市7人。
これまでに確認された感染者は2万5852人(チャーター便帰国者含む)、死者は378人(3日午後6時現在)。
2日午後9時時点の重症者は71人、感染者の入院は970人、ホテル療養298人、自宅療養2377人。退院・療養終了は2万1337人。
県によると、県内で新型コロナウイルスの変異株の感染者が新たに2人確認され、うち30代男性は1月下旬に療養終了していた。もう1人は10歳未満の男児。別の感染者の濃厚接触者だった。県管轄では行田中央総合病院の入院患者1人を含む70~90代の男女7人が死亡した。
感染の詳細が判明したのは未就学児~90代の男女155人。尾内内科神経科病院(三郷市)では入院患者3人が感染し計97人となった。別の県内医療機関4施設、県内高齢者施設3施設でも関係者が感染。東部地区の県立学校は児童生徒1人が感染し、当面の間、学年閉鎖とした。
さいたま市によると、70代男性が1日に死亡した。市内の死者は42人目。感染が判明したのは10~80代の男女46人。
うち29人は浦和学院高校(緑区代山)硬式野球部の生徒26人と教職員3人。市保健所は同校生徒ら33人の感染が判明し、クラスター(感染者集団)と判断して学校名を公表した。1月29日に男子生徒1人の感染が判明し、検査を実施したところ、男子生徒29人、男性教職員3人の感染が相次いで判明した。54人は陰性だった。生徒は同じクラスの1、2年生で、寮で共同生活を送っていた。県内の感染拡大を受けて年末から部活動を中止しており、保健所は寮内や授業中に感染した可能性があるとみている。教職員183人の検査を今後実施する。同校野球部は県内屈指の強豪校で、2013年の選抜高校野球大会で全国優勝している。同校は3日から臨時休校を決めた。
20代と40代の女性医療職は市内の病院職員で、感染者は計6人となった。検査を終了し、保健所は感染拡大の可能性は低いとしている。
川口市によると、いずれも入院していた70代女性が1月30日に、80代女性が2日に死亡した。感染が判明したのは10代の男子高校生から80代の男性までの28人。
川越市によると、感染が判明したのは20~70代の男女6人。市内在住の4人のうち、女性2人は同居家族と接触者に陽性者がいた。男性2人は感染経路不明。
越谷市によると、感染が判明したのは未就学女児~80代までの、市内や吉川市、松伏町の男女7人。