暴力団、抗争の準備…組長や幹部ら5人逮捕、レンタルボックスに銃を保管していた 実包68個も発見 最初に逮捕された組員を捜査、他の暴力団との争いに備えていた住吉会の傘下組織 その後なぜか、5人は不起訴に
2024/03/28/14:49
他組織との抗争に備えるため、拳銃と実包を組織的に所持していたとして、3月5日に銃刀法違反(組織的複数所持)などの疑いで埼玉県警に逮捕された指定暴力団住吉会傘下組織の組長ら28~52歳の組員男性5人について、さいたま地検は26日、いずれも不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。
■レンタルボックスに拳銃2丁と実包68個(以下、初報記事)
抗争に備えるため拳銃と実包を組織的に所持していたとして、県警捜査4課と川口署の合同捜査班は3月5日、銃刀法違反(組織的複数所持)と火薬類取締法違反の疑いで、指定暴力団住吉会傘下組織組長ら5人を逮捕した。
逮捕されたのは、川口市中青木2丁目、同組長の男(52)と同市柳崎3丁目、同幹部の男(50)、同市西立野、同幹部の男(28)、住所不詳、同幹部の男(49)=いずれも職業不詳=ら5人。
逮捕容疑は共謀の上、昨年6月27日、他の暴力団組織との抗争に備えるため川口市内のレンタルボックス内で回転弾倉式拳銃2丁と実包68個を組織として保管して所持した疑い。県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。
同課などは昨年7月、捜査から同容疑などで同組織組員の男を逮捕しており、その後の捜査で組織としての関与が浮上。関係者への聴取や防犯カメラの精査などから組長らの関与を特定した。