埼玉新聞

 

<新型コロナ>再び40代死亡 241人感染、浦和学院クラスター広がる…野球部顧問と席が近い教諭3人も

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは4日、新型コロナウイルスに感染していた40~90代の男女10人が死亡、新たに241人の感染を確認したと発表した。木曜日で250人以下となるのは昨年12月17日ぶり。新規感染者の内訳は県発表が163人、さいたま市26人、川口市21人、川越市7人、越谷市24人。

 これまでに確認された感染者は2万6092人(チャーター便帰国者含む)、死者は388人(4日午後6時現在)。

 3日午後9時時点の重症者は65人、感染者の入院は946人、ホテル療養317人、自宅療養2445人。退院・療養終了は2万1511人。

 県によると、県管轄では入院中の40代男性1人を含む40~90代の男女8人が死亡した。うち70代男性は入所先の県内高齢者施設で死亡が確認された。入院の希望はなかったという。

 感染の詳細が判明したのは未就学児~100代の男女142人。行田中央総合病院では患者1人が感染し、計73人となった。別の県内医療機関3施設、県内高齢者施設5施設でも関係者が感染。西部地区の県立学校では児童生徒1人が感染した。

 また県は1月31日に発表した感染者1人に重複があったとして感染者数を訂正した。

 さいたま市によると、2日に県内医療機関に入院していた70代無職男性、3日に市内在住の80代男性が死亡した。市内の死者は計44人。感染が判明したのは10歳未満~90歳以上の男女26人。20、30代の男女3人はクラスター(感染者集団)となっている浦和学院高校(緑区代山)の教職員。3人は硬式野球部と接点はないが、野球部の顧問と職場で席が近かったという。教職員183人にPCR検査を実施した結果、ほか180人は陰性と確認された。同校の陽性者は計36人となった。

 20代女性は市立小学校の教職員。80代の男女など計4人が中等症と確認された。

 川口市によると、感染が判明したのは10歳未満の小学生男児から70代までの男女21人。重症者はいない。

 川越市によると、感染が判明したのは20~80代の男女7人。クラスターが発生している介護老人保健施設「瑞穂の里」から新たに入所者1人の感染が確認された。

 越谷市によると、感染が判明したのは10~90代以上の男女24人。うち3人は家族からの感染だった。また、市内の医療機関でクラスターが発生したと発表した。施設名は公表していない。これまでに職員4人と入院患者10人の計14人の感染を確認。新規入退院を停止し、引き続き濃厚接触者らの検査を行う。

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