越生町は4月から、年間を通じて給食費を全面無償化する、と発表した。対象は町内に住む幼稚園や保育園に通う3～5歳児と小中学生。保育所は認可、認可外を問わない。事業費3637万円を盛り込んだ2024年度一般会計当初予算案を町議会3月定例会に提案し、可決された。

　町立保育園に通う子どもは副食費月4700円を無償とし、町内外にある私立の施設に入っている場合は、給食費や副食費の相当額月4700円を補助する。町立学校では、小学校の児童が月4千円、中学校の生徒は月4700円の給食費と物価高騰分（小学校が月160円、中学校は月300円）を無償化。私立など町外の学校に在籍している場合は、小学生が月4千円、中学生は月4700円の給食費相当額を補助する。

　町は23年度も同年6月～今年3月に、認可施設の3～5歳児の給食費や副食費、町立小中学校の児童と生徒の給食費無償化を行った。町企画財政課は内容を拡充して継続する理由を、「アンケート調査では給食費無償化を求める要望が多く、国の政策で実現するには時間がかかると見込まれるため、独自に実施することにした」としている。