埼玉新聞

 

大宮に巨大ランドマーク誕生へ 大宮駅近くに商業棟など5棟整備、広場や道路も 2027年にオープン予定 多彩なイベント開催可、東日本の食材が輸送されレストラン充実 気になる詳細は

  • 企業グループが提案した施設のイメージ図

    企業グループが提案した施設のイメージ図

  • 市営桜木駐車場として利用されている市有地=さいたま市大宮区桜木町3丁目

    市営桜木駐車場として利用されている市有地=さいたま市大宮区桜木町3丁目

  • 企業グループが提案した施設のイメージ図
  • 市営桜木駐車場として利用されている市有地=さいたま市大宮区桜木町3丁目

 さいたま市は27日、市営桜木駐車場(大宮区桜木町)の用地活用事業者として、優先交渉権者の企業グループと基本協定を25日に締結したと発表した。「鉄道のまち大宮」の魅力を発信する複合施設が整備される予定で、清水勇人市長は27日の定例会見で、「新たなランドマークの誕生を期待している」と述べた。

 協定締結したのは、大和ハウス工業北関東支社(中央区)、大和ハウスリアルティマネジメント(東京)、JR東日本(東京)の企業グループ。開発コンセプトは「Omiya Well―being Station」で、新たなビジネス、文化、ライフスタイルを生む拠点としている。商業棟やオフィス棟など5棟から構成される複合施設で、鉄道のレールをイメージしたデザインのデッキや、敷地内に鉄道車両を配置する。

 東日本の対流拠点として、三つの主要な事業を展開する。新幹線輸送の活用では、午前に東日本の食材を輸送し、午後に施設内の店舗やレストランで提供する。大宮の鉄道の歴史と文化の発信拠点として、鉄道博物館や大宮駅と連携してイベントなどを開催。スマートウェルネスに過ごす交流拠点として、市有地と合わせて3千平方メートル以上の広場を整備し、食のマルシェやスポーツレッスンの開催、一時避難施設としても活用する。

 市は桜木駐車場の約2万7千平方メートルのうち約1万8千平方メートルを貸し出し、年間の貸付料は1億3800万円。4月1日に土地を引き渡し、貸付期間は35年間。25年に着工、27年に開業する予定。市は残る約9千平方メートルの市有地に、広場や道路を整備する。

 清水市長は定例会見で、「鉄道輸送を活用した東日本圏域との連携した取り組み、東日本の対流拠点の形成に資する機能の導入が図られる提案となっている。鉄道のまちの歴史、文化をさらに進化させ、本市の魅力がさらに高まることを期待している」と述べた。
 

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