アマゾンのサービスを不正利用した疑い、男を逮捕 虚偽の情報で仮カードの番号取得、商品を購入/県警
2019/03/19/00:00
虚偽の情報を使ってインターネットショッピングサイト「アマゾン」のサービスを不正利用したとして、県警は18日、電子計算機使用詐欺の疑いで、久喜市、飲食店従業員の男(20)=犯行当時(19)=を逮捕した。県警によると、同サービスを不正利用したことによる摘発は全国的にも珍しいという。
逮捕容疑は昨年6月20日、三井住友カードとアマゾンが提携するクレジットカードサービスを受ける際、虚偽の情報を入力して、仮審査段階で発行される仮カード(テンポラリーカード)の番号を取得。仮カードの利用権を得て、ノートパソコン1台(約2万8千円相当)を決済した疑い。
同サービスは「アマゾンマスターカードクラシック」として提供され、即時審査の申し込みをすれば、本審査前でも3万円を限度に買い物ができるサービス。仮審査が通ると「テンポラリーカード」と言われる仮カードの番号が申請者に付与され、商品を購入することができる。
県警サイバー犯罪対策課によると、男は昨年5月~今年1月にかけて、虚偽の氏名や生年月日を使って150回以上にわたり、仮カードを申請。自宅を配送先に指定し、ノートパソコン十数台やスマートフォンなど約50点(総額約100万円相当)を不正に決済した疑いがあり、転売していた可能性も含めて県警で関連を調べている。
男は「ギャンブルにはまり金に困ってやった」などと容疑を認めているという。
昨年10月、県警が三井住友カードから被害の相談を受け、詳しく捜査していた。