サッカーで負けた悔しさばねに 初出場のフットサルで初優勝、白岡SCLが白岡市役所で全国制覇を報告
埼玉県白岡市の女子サッカーチーム「白岡SCL」(同市下野田)がJFA第11回全日本U15女子フットサル選手権大会で優勝し、監督と選手が3日、同市役所を訪れ結果を報告した。藤井栄一郎市長ら関係者が未来の日本代表なでしこジャパンを目指して成長してほしいとエールを送った。
大会は1月11、12日の2日間、三重県伊勢市で開かれ、白岡SCLは関東代表として出場した。9チームが参加し、白岡SCLは1次リーグを1位で通過。決勝トーナメントを勝ち進み決勝戦では東海代表「名古屋FCルミナス」を4対3で退け、全国大会初優勝を成し遂げた。
白岡SCLはU15女子サッカークラブとして2005年に創立。11人制サッカーで、前年まで4年連続全国大会に出場した強豪。卒業生は毎年、女子高校サッカー全国大会などで活躍し、今年開幕する女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」にもプロ選手を輩出している。
この日は、小島哲広監督と大会に参加した選手20人が市役所を訪問。主将で春日部市立春日部南中3年の白木珠奈さんは「一人一人粘り強く気持ちを持ち、試合に臨むことができた。最後の大会で優勝することができてとてもうれしい」と振り返った。
選手らはそれぞれ大会について感想を発表。「チームメイトや家族、監督のおかげ。練習の成果を発揮できた。高校に行っても全国優勝したい」など今後の抱負も述べた。
市内を中心に県南東部、県外から練習に参加する選手が多い同チーム。藤井市長との懇談では、白岡駅からバスの送迎があることやナイターの練習後の帰宅時間などにも話題が及んだ。
藤井市長は「全国大会で優勝することは本当に大変で素晴らしいこと。高校でも活躍し、ぜひ日本代表を目指してほしい」と期待を込めた。
本年度、チームはサッカーで惜しくも全国大会出場を逃したが、初めて全国大会に出場したフットサルで、見事初優勝を果たした。小島監督は「サッカーで負けた悔しさをばねによく頑張った。結果はいろいろな方の支えがあったからこそ。子どもたちには本当に感謝したい」と選手の功績をたたえた。