20年ほど前に発見…長瀞の「岩田桜」見頃迎える “町内で最初に開花するサクラ”で春の訪れ感じて
2024/03/30/10:46
埼玉県長瀞町岩田の道光寺の境内に植えられた「岩田桜」が見頃を迎えた。淡紅色の花びらが穏やかな風に揺れ、訪れる人の目を楽しませている。29日現在は七分咲きで、来週中に満開を迎えそうだ。
岩田桜は、ソメイヨシノなどのサクラよりも花びらの紅色が濃いのが特徴。20年ほど前に岩田地区の個人宅の畑で発見され、地名にちなんで命名された。多くの人に観賞してもらおうと、道光寺境内に移植し、現在は「長瀞の花と緑を守る会」会長の野口正士さん(81)が手入れを行っている。
野口さんによると、今年の開花は例年より1週間ほど遅い。「岩田桜は町内で最初に開花するサクラとして知られている。多くの人に春の訪れを感じてほしい」と話していた。
同寺では、岩田桜1本とソメイヨシノ4本が観賞でき、開花中はライトアップ(日没から午後9時ごろまで)が行われている。秩父鉄道樋口駅から徒歩約10分。駐車場あり。