新設!「おいしい給食サポート課」 さいたま市、4月から学校給食費を公会計化 学校、保護者の負担軽減へ
2024/03/30/15:36
埼玉県さいたま市教育委員会は、新年度の4月から学校給食費を公会計化し、保護者から学校給食費の徴収を行う。各学校が徴収業務を担ってきたが、学校現場の負担軽減とともに、市の予算の歳入歳出とすることで透明化を図る。徴収業務を徹底するため、おいしい給食サポート課を新設する。
市教委によると、学校給食費の徴収管理業務は2022年度の調査で、1校当たり年間平均約170時間に上る。口座振替の手続きや振替不納者への連絡に約80時間、帳簿作成などに約15時間、中長期滞納者への督促事務に約8時間とされている。
公会計化することで、市が振替手数料を負担し、学校指定の複数の金融機関口座から選択が可能になる。スマートフォン決裁を導入し、保護者の負担軽減、利便性も向上する。給食用物資購入に必要な食材を安定的に確保することもできるとしている。
各学校での会計処理は、学校内で入出金管理をして、PTAが監査を行っていた。市の歳入歳出予算にすることで、市議会の審議を経るなど会計の透明性が向上し、徴収管理業務が効率化するという。
文部科学省が、学校の働き方改革として、学校給食費の公会計化を基本とする方策を示し、市教委で検討を進めていた。