<新型コロナ>ワクチン接種、市民の行きやすい場所で 個別と集団、さいたま市は併用で行う方針
2021/02/09/00:00
新型コロナウイルスのワクチン接種体制について、埼玉県さいたま市の清水勇人市長は8日の市議会2月定例会で、個別接種と集団接種の併用で行う方針を示した。市内の医療機関が個別接種を担当し、接種医療機関の少ない地域では集団接種会場を設けるという。阪本克己市議(民主改革)の代表質問に対する答弁。
清水市長は答弁で、「市内4医師会の協力の下、4日時点で200を超える医療機関で個別接種ができるよう調整を図るとともに、集団接種が可能な10区役所と公共施設などの絞り込み作業を進めている」と述べた。現在9人のワクチン対策室について、10日付で16人体制に増強することも明らかにした。
国は65歳以上の高齢者への接種を4月以降としている。市ワクチン対策室によると、市内の高齢者は約30万人。同室は「市民が行きやすい身近な医療機関」での個別接種を中心にするとした上で、「対応する医療機関がなるべく多い方が良いが、(冷凍保存など)対応が難しいワクチンなので、慎重に対応する。医療機関が少ない場所を見て集団接種会場を検討する」としている。