埼玉新聞

 

「d払い」悪用、コンビニで30万円超の買い物 容疑で中国人の大学生ら再逮捕 指示役と中国アプリで連絡

  • ドコモ口座の悪用、容疑の中国人3人を再逮捕

 NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」を悪用して、不正に商品を購入したとして、中国籍の男女3人が逮捕された事件で、埼玉県警など11府県警の合同捜査本部は9日、私電磁的記録不正作出・同供用と詐欺の疑いで、所沢市星の宮2丁目の大学生(24)、神奈川県秦野市鶴巻北3丁目の大学生(25)、八潮市垳の看護師(28)=いずれも私電磁的記録不正作出・同供用と詐欺罪で起訴=を再逮捕した。

 再逮捕容疑は昨年9月1~5日、氏名不詳者と共謀して、同社が提供する電子決済アプリ「d払い」を利用可能な状態にして、正当な使用権限があるかのように装い、東京都豊島区の家電量販店と八潮市のコンビニエンスストア3店舗で、タブレット端末1台(4万9270円相当)と加熱式たばこ57カートン(計29万6400円相当)をだまし取った疑い。

 県警サイバー犯罪対策課によると、24歳大学生は指示役とみられる人物と中国の通信アプリ「微信(ウィーチャット)」を使って、やりとりしていたという。

 県警は今年1月、同様の手口で加熱式たばこなどをだまし取ったとして、買い子とみられる3人を逮捕。3人は県内のコンビニなど約40店舗で約670万円分の商品を不正に購入していたとみられ、同捜査本部が詳しく調べていた。

 24歳大学生は「指示役から報酬をもらうためにやったことに間違いない」などと供述しているという。

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