埼玉新聞

 

<乳児死亡>地検が両親起訴 顎骨折させ、ミルク飲み困難な生後3カ月を放置「捕まるの嫌でそのまま」

  • 美里の乳児放置死で両親起訴

 埼玉県美里町の自宅で衰弱した生後3カ月の金井喜空ちゃんを放置して死亡させたとして両親が逮捕された事件で、さいたま地検は10日、父親(29)を傷害致死と保護責任者遺棄致死の罪で、母親(28)を保護責任者遺棄致死の罪で起訴した。裁判員裁判で審理される。

 起訴状などによると、父親は昨年8月ごろに複数回、喜空ちゃんの口に哺乳瓶を押し込む暴行を加え、顎を骨折させるなどした。さらに、母親と共謀の上、ミルクを飲むのが困難で肋骨(ろっこつ)が折れていた喜空ちゃんを放置し、同年9月11日、全身機能障害で死亡させたとされる。

 県警は1月20日、保護責任者遺棄致死容疑で、両親を逮捕。県警の調べに、いずれも容疑を認め、父親は「私が喜空にけがをさせた。虐待で捕まるのが嫌で病院に連れていかず、そのままにした」などと供述していた。

 地検は捜査の結果、父親が傷害致死の罪に問われると判断した。認否は明らかにしていない。

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