ヤオコー、肉類やワインなど高単価商品の売れ行き好調 コロナ禍の巣ごもり需要を取り込み増収増益
2021/02/11/00:00
食品スーパーのヤオコー(埼玉県川越市)が10日発表した2020年4~12月期連結決算は、純利益が前年同期比32・7%増の158億3700万円、売上高に当たる営業収益は12・5%増の3884億1800万円だった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う内食・中食など巣ごもり需要を取り込み、増収増益となった。
既存店の売上高は10・8%増。生活様式の変化で客が過密を避けた影響で来店客数は8・1%減も、買い上げ点数が16・0%増、客単価は20・5%増と伸びた。年末の帰省や外食の控えを背景にお節のほか、肉類やワインなど高単価の商品の売れ行きが好調だった。
純利益は通期予想の127億円をすでに上回り、第3四半期時点で29年連続の増益となる数値に到達も、上方修正はしなかった。新型コロナに伴う巣ごもり消費が追い風となり業績を伸ばすも、新型コロナの影響や来期に向けての先行投資を前倒しで進めている点などを考慮。従来予想を据え置いた。