<新型コロナ>医師ら38人検査中…さいたまの医療機関内で感染 172人感染9人死亡、新クラスター発生
埼玉県などは11日、新型コロナウイルスに感染していた70~90代の男女9人が死亡、新たに172人の感染を確認したと発表した。木曜日の発表で新規感染者が100人台となるのは、196人だった昨年12月17日以来、8週間ぶり。新規感染者の内訳は県発表が115人、さいたま市24人、川口市18人、川越市8人、越谷市7人。これまでに確認された感染者は2万7346人(チャーター便帰国者含む)、死者は452人(11日午後6時現在)。
10日午後9時時点の重症者は47人、感染者の入院は903人、ホテル療養329人、自宅療養1762人。退院・療養終了は2万3575人。
県によると、県管轄では70~90代の男女6人が死亡した。感染の詳細が判明したのは、未就学児~90代の男女115人。クラスター(感染者集団)関連では尾内内科神経科病院(三郷市)で新たに入院患者2人、職員1人の計3人が感染し計105人となった。同病院を含め医療機関6カ所、県内高齢者施設3カ所で、計23人の感染が新たに分かった。
さいたま市によると、80代男性が6日に死亡した。市内の死者は57人目。感染が判明したのは10~80代の男女24人。市内医療機関に入院していた70代男性は同じ病棟に陽性者がおり、同病棟に勤務する職員2人の感染も分かった。この医療機関では医師と看護師計38人にPCR検査を実施している。
川口市によると、感染が判明したのは20~90代の男女18人。うち8人は特別養護老人ホーム和楽苑(安行領家)の入所者と職員。同施設では1月31日から計12人の陽性者が確認されたため、市はクラスターと認定した。また市内の公立保育所でも感染者が判明し、12日から当面の間は臨時休所とする。
川越市によると、70代の男性1人が死亡した。新たに感染が判明したのは10~70代の男女8人の感染。亡くなった男性はクラスターが発生している市内の介護老人保健施設「瑞穂の里」の入所者。県内の医療機関に入院していたが9日に死亡した。同施設からは新たに60代男性1人の陽性が分かった。
越谷市によると、県内医療機関に入院していた80代女性が10日に死亡した。感染が判明したのは20~90代以上の男女7人。複数の感染者が分かった市内の介護老人福祉施設で、新たに入所者1人の陽性が分かった。60代男性はクラスターとなっている市内医療機関の職員で、同施設での感染者は計28人。市は施設名をともに公表していない。