埼玉新聞

 

グランエミオ所沢、秩父のイチゴ販売 マスク越しでも伝わる甘い香り、初日から行列 30分で完売

  • 特急ラビューで運ばれた色鮮やかなイチゴが並び、約30分で完売した=10日午前、所沢市くすのき台のグランエミオ所沢

 西武鉄道(本社・埼玉県所沢市)は10日から、秩父地域と都内を結ぶ特急ラビューを活用し、秩父地域で生産されたイチゴを所沢駅に隣接する商業施設で販売する取り組みを開始した。

 緊急事態宣言の延長などにより、果物狩りが出来る観光農園を有する秩父地域への観光客が減少していることから、生産者の支援を目的に14日まで毎日実施する。

 秩父市や横瀬町の農園で朝収穫されたイチゴ約100パックを、西武秩父駅から所沢駅まで約1時間かけて輸送する。所沢に運ばれたイチゴは駅に隣接する商業施設「グランエミオ所沢」内の特設会場で午前10時半ごろから販売する。

 初日の10日は午前10時半の販売開始を前に約35人が列を作った。到着したイチゴが会場に運び込まれ陳列されると、マスク越しでも伝わるほどの甘い香りが。1パック900円から1200円で販売され、約30分で完売した。

 イチゴの販売を行った秩父地域おもてなし観光公社の村松あゆみさんは「秩父地域は寒暖差が大きく甘みが強いイチゴができる。県内でも秩父地域がイチゴの産地であると知らない人も多いので、販売することで知っていただき、緊急事態宣言が終了したら電車に乗ってイチゴ狩りに来てもらえたら」と話していた。

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