埼玉新聞

 

<新型コロナ>疲れているはずの医師、優しく対応 戸田競艇で活躍のレーサーら感動、蕨戸田市医師会に寄付

  • 寄付贈呈式で左から、菅原市長、桐生選手、須藤選手、早舩会長、中島副会長、公平理事=10日、戸田市

 戸田競艇(埼玉県戸田市)で活躍するボートレーサー8人が「PCR検査でお世話になり感動したお礼」として1人10万円ずつ計80万円出し合い、蕨戸田市医師会に寄付した。戸田市役所で10日午後、寄付贈呈式が行われ、選手を代表して、須藤博倫選手(48)と桐生順平選手(34)が出席した。

 キャリア22年の須藤選手は川口市出身。「世界で猛威を振るう新型コロナウイルスが身近にきていることを実感している。コロナ禍で一番大変な思いをしているのは医師会の先生たち。何かしたいとみんなで考えた」と話した。

 寄付を提案したという桐生選手は「PCR検査に来てくれた医師は疲れているはずなのにそれを見せず、私たちに優しく声を掛けてくれたことに感動した」と話した。

 医師会側は早舩直彦会長(59)、中島昌人副会長(60)、公平誠理事(41)ら地域を代表する3医師が出席。早舩会長は「市民のために、と使命感を持って取り組んでいる。その思いが選手の皆さんの感銘につながったことはうれしい」と話した。

 同競艇企業団企業長を務める菅原文仁市長(45)は「地域の安心安全のために医師会が活躍している。これに感謝するレーサーの気持ちは大変ありがたい」と述べた。

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