埼玉新聞

 

暴力団組員ら逮捕…給湯器を盗んで逃げる 深夜の路上に給湯器あり、警官が発見…近くの不審車に飛び乗った組員ら、急発進し逃走 警官に追跡され、車を乗り捨てるも捕まる

  • 【地図】上尾市

    空き家の給湯器を盗む 県警、容疑の男2人を逮捕=上尾市

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 空き家からガス給湯器を窃取したとして、埼玉県警捜査3課と上尾、東松山、深谷署の合同捜査班は2日までに、窃盗の疑いで、滑川町みなみ野2丁目、指定暴力団稲川会傘下組織組員で無職の男(52)と東松山市上野本、運送業の男(42)を逮捕した。

 逮捕容疑は共謀し、昨年12月24日午前3時45分ごろ、上尾市小泉4丁目地内の空き家敷地内で給湯器1台(時価10万円相当)を盗んだ疑い。県警は共犯事件のため、認否や動機を明らかにしていない。

 捜査3課によると同日、窃盗事件の警戒中に上尾署員が上尾市小泉4丁目の路上で不審車両と傍らに投棄された給湯器1台を発見し、車両に乗り込み急発進した男2人を追跡。2人は車を放置して逃走したが、給湯器を押収し、付近の空き家から取り外された跡を確認した。その後、防犯カメラ映像の精査や犯行車両の照会で2人が浮上した。現場の空き家は、門扉は閉まっていたものの、施錠はしておらず、敷地内に自由に出入りできる環境だったという。

 昨年10月以降、県南西北部の空き家や一般住宅、新築住宅などに設置された給湯器が外され、窃取される事件が多発。県警によると、同種事案の被害は昨年1年間で約150件、今年1~3月では約50件確認されているという。2人は知人関係で、県警は組員らの余罪を調べるとともに、転売目的で盗みを繰り返していたとみて、詳しい経緯を捜査している。
 

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