快感…自転車あおり男、車の前に飛び出し「気分がスッとする」 犯行認める…やめようと思っていたが/地裁
2021/02/17/00:00
自転車で路上に飛び出すなどして車の通行を妨害したとして、道交法違反(あおり運転)の罪に問われた、埼玉県桶川市寿1丁目、無職の男(33)の初公判が16日、さいたま地裁(中桐圭一裁判官)で開かれ、男は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
冒頭陳述で検察側は「妨害運転による快感を味わいたいなどの理由から同様の運転を繰り返していた」と指摘。証拠調べでは、検察官が男の供述調書の一部を読み上げ、「速いスピードで自転車を追い抜く車のドライバーに腹を立てていた。やめないといけないと思っていたが、気分がスッとする感覚を味わっていた」などと述べた。
起訴状などによると、男は昨年3月、上尾市の路上で、後方から進行してきた車の前に自転車で飛び出し、通行を妨害。同年10月には、桶川市の路上でも、対向車2台の前に自転車で飛び出して、交通の危険を生じさせるおそれのある運転をしたとされる。
男は2019年にも同様の危険な運転をしたとして暴行などの容疑で逮捕され、昨年2月には道交法違反などの罪で執行猶予付きの有罪判決を受けていた。