<新型コロナ>さいたまで新クラスター、施設名を公表 130人感染5人死亡 三郷の病院、計108人に
埼玉県などは17日、新型コロナウイルスに感染していた70~90代の男女5人が死亡、新たに130人の感染を確認したと発表した。200人未満となるのは11日連続で、水曜に150人未満となるのは12月9日の145人以来約2カ月ぶり。新規感染者の内訳は県発表が95人、さいたま市19人、川口市10人、川越市4人、越谷市2人。
これまでに確認された感染者は2万8101人(チャーター便帰国者含む)、死者は490人(17日午後6時現在)。
16日午後9時時点の重症者は47人、感染者の入院は900人、ホテル療養250人、自宅療養903人。退院・療養終了は2万5321人。
県によると、県管轄では行田中央総合病院の入院患者1人を含む70~90代の男女4人が死亡したと発表した。詳細が判明した感染者は10歳未満~90代の男女74人。尾内内科神経科病院(三郷市)は入院患者3人が感染し、計108人となった。県内医療機関4カ所と高齢者施設3カ所でも関係者の感染が確認された。また、県は13日に発表した鴻巣市の60代男性について、主治医の判断で発生届が取り下げられたと発表した。
さいたま市によると、感染が判明したのは10~90歳以上の男女19人。サービス付き高齢者向け住宅「なごやかレジデンス東浦和」と併設する通所介護施設「かがやきデイサービス東浦和」(緑区東浦和)で計9人の陽性者が確認され、クラスター(感染者集団)が発生したとして市保健所は施設名を公表した。入居者と通所者、従業員の計80人全員にPCR検査を行い、9人の陽性と26人の陰性を確認。残り45人は結果待ちを含む未判明。両施設は同じ建物内にあり、入居者全員がデイサービスを利用していたという。30代男性と50代女性は複数感染が確認されている市内医療機関の従業員で、この施設での感染者は計11人となった。
川口市によると、感染が判明したのは、高校生の10代男性から50代のアルバイト女性までの10人。重症者はいない。
川越市によると、感染が判明したのは10歳未満~80代の男女4人。市内の高齢者介護施設の入所者と同施設職員が感染した。
越谷市によると、70代男性が死亡した。感染が判明したのは50代の医療従事者と自営業男性の2人。